皆さんもご存知の通り京都にはたくさんの寺社仏閣と美術館がある。案外京都の人間は知らないところが多い。同じ大学で他県から来て下宿している友人たちは日曜日ごとにアチコチ行っている様だったけど、私は寝ていた(苦笑)!
京都の情報番組などで「今○○美術館で○○〇の展示をやっている」とか「○○寺院で〇の花が満開」だというようなニュースが流れると「それ、どこ?」ってことが多々ある。
先日の午後、時間が取れたので主人と思い立って行ってみたことないところに行こうということになり、兼ねてからずっと気になっていて行きたかった(じゃあ、行けよ!って)泉屋博古館に行った。鹿ケ谷通りと丸太町通の角にある住友邸の一角に建てられた重厚な美術館。ここは住友家のコレクションを所蔵・公開している美術館。ちょうど「うるしの彩り」という企画展が催されていた。こういうプライベート美術館は往々にして大変に落ち着いた空気と時間が流れている。展示作品も本当に素晴らしいものばかりでお客さまも少なくゆっくりと見て歩くことができた。こういうものに囲まれての、もしくはお客様にお出しする住友家の生活を思いながら鑑賞しているうちに自分の気持ちが少しグレードアップするような錯覚がちょっと気持ちいい。本来ならこんなにゆっくりと漆の器や青銅器(常設展)など鑑賞することはない。自分の中にある(かもしれない)京都の感覚を呼び起こすための京めぐりでした。次はどこに行こうかな?