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3月31日

3月31日

風邪が少々落ち着いた主人と簡単に朝食を済ませてアパートを出る。
今回滞在している友人のアパートと同じ区にある以前私たちが住んでいたアパートを懐かしみにブラブラ歩いて訪ねる。1985年から5年間住んでいたアパート。Einsiedler gasse19。ウィーンに学生として住んだことがある方ならこの住所は聞いたことがあるんじゃないかというアパート。当時日本人と韓国人の音楽学生がとても多かった。私たちは美術系だったけど、ここに住んだおかげで今でもお付き合いのある日本で頑張っている音楽家何人かと知り合った。今は家主も代替わりして中を覗く事はなかったが、前に立つだけであの時の匂いを感じる。
この辺りは昔と全然変わっていない。私たちが住んでいた時にすでに100年ほど経ってると聞いた記憶がある。次いつ来れるか判らないけれど、10年後に来てもやっぱりどっしりとここにこのアパートは存在しているに違いない、、と期待している。
ここから以前散歩や買い物に行った通りをブラブラと歩いて、途中から58Aのかつて乗り慣れたバスに乗り、ナッシュマルクトという京都で言えば錦市場のようなマルクト近くで下車して市場の中を散歩する。

京都の錦市場が“京の台所”と呼ばれたのは今は昔、最近は旅行者を意識したお店が多くなっていて、もちろんそれは当たり前のことで、、ウィーンのこのNasch Marktも何年か前から以前無かった有名洋菓子店などのアンテナショップなど増えていた。

途中、主人と別行動して、主人は通っていたウィーン美術アカデミーをチラッと覗きに行った。
オペラ座から向かって左に少し行ったところのシラープラッツにあるレンガ造りの大学。
ちょうどイースター休みなので学生も居ない時だったが美術館が併設されているので少し校内を見学できたみたい。(下写真、左の写真は以前に撮影したものです)ウィーン美術アカデミーは、グスタフ・クリムトとエゴン・シーレも学んだ大学で、実はかのヒトラーがここの建築科を受験して落ちた大学でもある。もし、この時に彼が合格していたら歴史は変わったかも、、なんて考えると頭の中で想像が広がります!
ちなみに主人はこの大学で故ルドルフ・ハウズナーとアーリック・ブラウアーというウィーン幻想派の両教授に師事しておりました。余談でした。

その後主人と落ち合って、以前よく行っていたCafe Museumで昼食。
私はやはりケーキ。先日ホイリゲでカルディナールシュニッテンを食べたのがあまりに美味しかったので、カフェのそれも食べ比べてみたいと今回もそれを頼んでみた。間に挟んだクリームはホイリゲはホイップクリームだったが、やはりパティシエの作ったものはゼラチンを入れて固めてあって美しい仕上がり。でもいずれもやっぱりウィーンのお菓子は美味しい~♪。このカフェ・ムゼウムはウィーンの有名な建築家アドルフ・ロースが設計した喫茶店で装飾の無いシンプルなカフェだった。しかし9年前に私たちが旅行に行ったとき、経営が変わりびっくりするほどモダンになっていて、もうここに来ることはないなぁ、、と思っていたら、結局経営が上手く行かなかったのか以前の姿に戻された。

そしてここにはスペインに行く前に行ったカフェ・ラントマンのお菓子が入っている。話によるとウィーンの古き良きカフェ文化を守るため、ラントマンなどを経営しているところが他も買って運営に乗り出しているらしい。さすがだなぁ、、って思ったけれど、ただ、どこも同じケーキなのがちょっと残念。

そんなことを考えながら一旦アパートに戻り、友人夫妻とたぶん旅行者があまり行かないであろう所に行く、、ウィーン郊外のParndorfという町にあるOUT LET!
前回も連れて行って貰い、GIOXのスニーカーを色違いで2足、私にとっては大人買いした♪
ここのOUT LETはLindzのチョコレートショップやSWAROVSKIのジュエリーショップなどもある。加えて免税もできるのでかなりお得!
そんなことで、沢山ではないけれどあれこれ物色して楽しむ。特に身長182cmほどある主人(昔はあと2cmほど高かったのですが、、笑)は結構ぴったりのものがあって、今回あるブランドのシャツ、セーターと2着選んでたらお店の人に「3着買ったら30%OFFですよ。ズボンなんて要らない?」と焚き付けられ、買っちゃいました!
OUT LET+30%OFF+免税=興奮!主人は「やっぱりヨーロッパでないと合うものは無いなぁ~」とご満悦。次ここに来るのは10年後?
まだまだ見たいお店はあったけれど、たぶん半分も見てないんじゃないか、、というところで夕食に向かう。
このアウトレットからそう遠くない所でオーストリアからハンガリーに入ってすぐの街でハンガリー料理を食べようという計画。この旅3か国目♪
ハンガリーと言えばフォアグラ。羽根布団も有名で、つまりはバラトン湖畔で鴨の飼育が盛んにされている。

レストラン店内はハンガリーの独特な内装や装飾で、ウィーンとはまた違った風情がある。アコーディオンの音楽が今にも流れて来そうな雰囲気。
上の左から3つ目の写真はフォアグラのスライス。薄く切って軽くトーストしたパンにフォアグラのラードを薄く塗って、フォアグラを置き、添え付けのネギやキュウリのスライスを乗せてオープンサンドの様にして食べるのが正式な食べ方。その右横の写真がフォアグラを豚肉に挟んで揚げた料理。これでもか、、ってほどのボリュームだが、レモンを絞って頂いたらお味は思いのほかさっぱり。私は少し鉄分が少なめな人なので、明日は元気に動けそう。(いや、そうでなくても十分に元気そのものですが、、)
他にグーラッシュスープやサラダバー、お魚料理と頼んでみんなでシェア。
最後に右下の写真のデザートcsardapalacsinta(チャルダッシュパラチンタ)。パラチンケンはハンガリーの代表的なお菓子なのでここに来て頼まないわけにはいきません!本来、杏ジャムなどをクレープよりやや厚めの生地に包んで食べていたものだが、宮廷料理に組み込まれた所から華やかなデザート菓子に発展したものらしい。このチャルダッシュ(たぶん地名と思うのだけど、、?)のは、パラチンケンに手前はカスタードソースを掛けてチョコレートをデコレーションしてあり、奥のグレーっぽく見えるのは黒けしの実を振りかけてある。結構ボリューム満点のお菓子を食べて、中身の濃い~一日が終わる。   (5/20記)
 

 

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