お盆に二人の母の事を思う。
今年4月に亡くなった義母は服飾デザイナーで明るい人だった。ちょっとのん気過ぎて時々私は「?」と思うことがあったが、神経質な私が30年ほど2世帯生活と言えどもほとんど同居状態で生活できたのは暖簾に腕押しが逆に良いのだろうとは自覚していた。
10年前に亡くなった実母は農林水産省の公務員だった。なかなか厳しい人で、当時女性の産休とかを婦人部の部長などして勝ち取って来たと自負している人だった。私は知らぬ間に母の顔色を窺いながら育ったであろう気がする。そんな母も洋裁が得意で女学校で洋裁の勉強をしていたらしく、年末年始の休みには年始の仕事始めに着る服を縫って過ごすというミシンを踏む姿を見ていた。私の服もほとんど母のお手製で洋裁・編み物何でもこなしていた。
そんな2人の母達が残したものとして洋裁の材料がたくさんある。
生地はもちろんボタン・糸・洋裁用具などなど。。
実母は公務員だったせいか性格のせいか作る服も滋味目で糸も渋いものが多く、義母の糸はどこかの国の民族衣装でも作っていたか、、と思うほど派手な色の糸が多い。
それらをこの夏整理しようと並べだしてみると絹糸やニット用、普通生地用、厚手生地用といろいろあるもんだからそれをすぐにわかるように分別して、、、ここで主人に言われました。「で、コレ、使うの?」どうだろうか???
多分使わないだろうなぁ~と思いつつ、分別した後に色鉛筆の様に色がグラデーションになるように並べてみた。綺麗♪
夏は仕事が少ないのでその間に残っている生地を消化させる為に簡単な服を作ろうと思っていたのだけど、義母の逝去によって結構服を残されてしまい服が欲しいという欲求がほとんど今なくなってしまった。
ということで、実母が以前作ってくれた私の服のウェストが厳しくなっているのを直したり、義母のズボン丈を自分に合わせて縫い直したり、、これじゃあ、これだけの糸は要らないなぁ。。
母は服を作った後の端切れも残していたけれど、ぜ~んぶ捨てちゃったので仕方なく色の違う生地でインサイドベルトを作り直しました。これ見たらすご~くウェスト大きくなったようですがかなり余裕があるように直しました(苦笑…ちょっと言い訳)。義母の残したボディーに着せてみたら、ほ~ら隠れちゃうでしょ(^^)v。