今日、我が家は送り火を焚いてお精霊さんがお帰りになりました。
関東ではお盆が7月だと聞いてびっくりしました。京都を含め私の知るところでは関西のお盆は8月です。それぞれのお盆の迎え方があるのだと思いますが、我が家は12日にお精霊さんがお戻りになります。夜暗くなったら門の前で「おがら」でお迎え火を焚きます。その日の仏壇は白玉粉で作ったお迎え団子とお供物だけ。お団子は奇数個だと割り切れないということで、ご先祖様との縁も切れないので良いとテレビで聞きました。
13日から15日まで朝・夕、お膳を作ります。写真で見ると立派そうかもしれませんが、25cm角ぐらいのお盆なので小さいままごとみたいな漆器です。左前に白飯、右に汁物、中央に香の物、左後ろが酢の物、右の大きな器が煮物。仏様に備えるので畜生はいけないので、昆布出汁仕立てなのでどれもちょっと頼りないお味です。昆布茶を出汁代わりに使うこともあります。案外適当、、(^ ^;。
15日は見送り団子も作ってあらめを焚きます。「追い出しあらめ」と言うそうで、あらめを洗った汁を玄関から門まで撒いて、お精霊さんはそれを辿って帰って行かれるそう。そう聞いてそれに倣い撒き散らしています!
15日暗くなったらまた門の前で「おがら」を焚いて送り火。京都の五山の送り火で有名なのは16日なのでつじつまが合いません。我が家のお精霊さんはたぶん1日京都観光をされてからお帰りになると、、勝手に思っております。

明日16日に朝お供物などを捨てに行きます。本当は近くの川に流すものなのですが、そうすると川が詰まるので今では川の橋の上に段ボール箱が置いてあってそこにお供物を入れるようにしてあります。それをお寺さんがお焚き上げして下さっているのか、はたまたゴミ収集車が来ているのかは実は知りませんが皆さんそうしています。
夜には五山の送り火、我が家は「妙」の山の裏なのでお天気が良い日は散歩しながら山の表側に出掛けて送り火を眺めます。最近は観光の方も多いのか火が灯ると拍手する方がおられますが、私は帰って行かれるだろう我が家のお精霊さんや昨年から今年に掛けて亡くなった知り合いを思い手を合わせます。
お盆が終わると京都に秋が訪れます。