4月4日
そろそろ帰国に向けて秒読みが始まる。午前中に簡単な荷造りのシミュレーション!?手荷物とトランクの仕分け。全部トランクに入るのか、郵便で別途送る様にするか、、帰国してすぐ使うか、、、すぐに誰かに渡すお土産かどうか、、、免税品はもし何か言われたらすぐに出して見せらる様に、、、、あれこれ考えて訳が判らなくなりながら、近くのスーパーに行ってまだ買い物をしてしまう。どうにかなる、、、、カナ!?
午後からオーストリア在住の日本人画家様のお宅に伺う。奥様はオーストリア人。ご縁がありウィーンに住んでいた時からお付き合い頂いていた。私達がとても無調法な為、とてもご無沙汰していたが今回ウィーンに行くということでご連絡をしたら暖かくお誘い頂いた。
ちょうどこの時期Öster(イースター/復活祭)で、私達が伺ったのが翌日がÖster sonntag(復活祭当日の日曜日)であることから、本来日曜日に食べる復活祭のお食事を一日早く振る舞って下さった。こんな貴重なお食事を頂けるとは、、思いがけない幸運だった。
キリストの復活を祝うお食事はそれまで控えていたお肉や乳製品、卵などを使った料理やお菓子を食べるのが慣例。
まずは伺ってすぐに左写真の大きな(写真では判りにくいかもしれませんが、これ2250gあります。レーズンとヘーゼルナッツ、くるみを焼き込んだパン生地のクグロフ。ケルンテン地方のお菓子屋さんからこの時期毎年お取り寄せされるそうです。薄く切り分けて貰っても大きいものだからびっくりしましたが、お味はそんなに甘くなく、生地も軽く仕上がっていて、そして美味しいものだから案外ペロッと食べてしまった。生クリームを用意して下さっていて、それを添えて2度美味しく頂いた。
お食事をさせて頂きながら話をしていて、奥様からレオポルド美術館でその時開催していたエゴンシーレのガールフレンドだった女性にスポットを当てた展示がとても興味深く面白いということで、明日ウィーン最後の日にそれを見に行くことに決定。まだまだ楽しい時間を過ごしたかったけれど、、実はこの日夜にMusikverein(楽友会館)のコンサートチケットを買っていた。
ご夫妻のお話がとても楽しくて残念だったが、夕方に失礼する。私たちの為にお時間を作って下さり、本当にありがとうございました。
で、夜のコンサートだがウィーンフィル通の方に私がウィーンに居る期間で何か良いコンサートがあるかお尋ねしたら、ウィーンシンフォニカーでフィリップジョルダン指揮のコンサートを薦めて下さった。ウィーンのNHKの様なORFの後援しているÖster Konzert(イースターコンサート)。
復活祭の前夜だからか選曲がとても穏やかな曲目が多いように思えたのは気のせいかな?
日本でネットでチケット予約をしてみたが、席も自分で選べて便利だなぁ~とつくづく思った。以前私達がウィーンに居た時には日本からお客様が来られるときにチケットの手配を頼まれてしたことが何度かあった。世界が近くなった様に思える。
コンサートが始まる頃はまだ明るかったが・・・・会場で素晴らしいコンサートを堪能して出てくると・・・・ライトアップされ向うにはカールス教会が美しい。
コンサート後にコーヒーが飲みたくて喫茶店を探したが、どこもCLOSE!ぶらぶら歩いてオペラ座の前を通る。オペラ座はまだコンサート中。
外に漏れ聞こえてくる曲相がワーグナーっぽいような、、。最後のアリアの轟くような歌声の後のブラボーを聞きながら、オペラ座裏のCafé Morzart(カフェ モーツアルト)が開いていたので入る。オペラ座のコンサート客の予約席ばかりで、隅の方の2人席に通される。これはもうすぐコンサートが終わってごった返すな、、と冷静に判断して素早く注文して、運ばれてきたら「Sofort zahlen(今、払います)!」この判断は大変に正しかった。
ケーキは代表的なウィーン菓子・Apfel Strudel(りんごのストゥルーデル)。ストゥルーデル生地が薄くてパリパリでパティシエの技を見せつけられている様な皮。コーヒーはKlaine Brauner(ミルク入りエスプレッソ)。ウィーンを堪能した素晴らしい一日だった。 (5/24記)